「あなたは……、僕に死んで、ほしいんですか」
「私は、お前を救うだけだ」
「……、はっ」
なんて残酷であり、愛おしい人なんだかこの人は。
神様みたいだ。
人間の救いは人間が決める。神様はそれが現実になるきっかけを与えるのだ。
認めるしかなかった。
生に執着を持ったわけではないが、死なずに無意味なあがきを続けている僕は相当に生きていたいらしい。
いつか自分が殺されるまでと、人を殺すという空回りぶり。何も、今持っている刃でぷつりと行けば、何もかも終わるというのに。
愛する人を刺した記憶、誰かを殺すたびに吐くことも、地に足がついていないような浮遊した中途半端な生も、何もかもにさよならできるというのに。


