「中途半端なんだよ、本当に。信念を持っているようでない。自虐的になりながらも、救われたいと思い。救われたいと思いながらも、何が救いかも分からず。分かった上で認めないわりには、これが正しいと殺人なんかに手を染めて、より自分の首を締めて死に急ぐ。
まどろっこしいことこの上ないな。空回りがすぎる。自分の死に他人を巻き込んでまで、お前の命には価値があるのか」
「……ぁ」
刃が震える。
目の前にいる敵――先生は、無防備だ。簡単に殺せるのに、力をどこかに捨ててきたように腕が上がらなかった。
「お前がやっているのは全部無意味なんだよ。こじつけの理由をつけて、奔走して、結局は終焉の奈落につくという無意味さだ。
別に誰かを殺さずとも、お前は勝手に死ぬだろうに」


