コンクリートに雑草が生えるような、細い道の路肩に停車する。
窓をあけて、どうもーと頭を下げた。
「車、どこに停めたらいいですか」
「ここでいい。車を停めるスペースが家にはないからな」
さようで、と僕は車を停めて、降りた。狭い道だが、ギリギリもう一台分のスペースはある。
交通量は無に等しく、渋滞が起きることもないだろう。
「すまないな、わざわざ来てもらって」
「いえいえ。最高のプレゼントを貰いましたから」
「早速、使ったのか?」
「いい切れ味でした」
「そうか」
咎められはしないが、どこか先生から素っ気なさを感じた。
先生の後をついていけば、自宅があるわけだが。
「うわー、ばあちゃん家だ」


