(三)
翌日。
カラスが鳴くからかーえろ、なんて歌を口ずさみたくなるような夕焼けの中、僕は車を走らせていた。
緑の園があった住宅街と違い、ここら辺は田舎だった。
田んぼが多々あり、ちらほらある家も古い家屋ばかり。
ここに来るまで、二回ほど先生に電話をしてしまった。決して、イタ電ではない。だから先生の声を聞いていかがわしい妄想をしたのは気づかれないだろう。
二回目の電話で、先生は家の前で待つと言っていたが。
「目立つなー、あの人」
スタイルがいい、背の高い、白髪美人がこんな田んぼばかりの場所にいたら嫌でも目立った。
遠目からでも、僕が乗っていると分かったらしく、律儀に手をあげて誘導する先生。いや、手上げアピールせずとも、十分に分かりますよ。


