『先生』
ディスプレイの文字がそれだった。
大学の講師の電話番号ではない。
最近入れた名前だ。
「もしもし」
『私だ。今、電話、大丈夫か』
僕は、椅子に足を組んで座るあの魔法使いスタイルの先生をイメージした。
「大丈夫ですよ。にしても、本当にケータイ使うんですね。魔法使いならではの通信手段とかはないんですか」
『魔法使い、魔術師同士なら使えるのもあるだろうよ。使い魔を飛ばしたら、姿見ごしに会話したり。ただ、この世界ではこれが一番楽だ。
魔力も使わずに、僅かながらの料金でピッポッパと簡単に会話できるのだからなぁ』
ピッポッパとは、先生の年齢がかなり上なんじゃないか疑惑が出てきた。熟女でも美人ならオーケーだが。


