何にせよ、あいつを殺すのは先延ばしだ。今にでも殺したいけど。
あいつのことを考えていたせいか、鞘が抜けていた。
血の匂いも痕もないのに、こうして見ると毒々しい。
一見すれば綺麗だが、アゲハ蝶の模様を見続けて、気持ち悪いと思うような感じ。
それでもやはり綺麗と思うのは、見惚れていたからか。
あの触感。するーとさけるチーズが綺麗に真っ二つにできたような……例えが矮小だな。
ともかくも、切っている部分が気持ちよく切れる爽快感にはハマってしまった。
自分の腕で試し切りしたいが、加減が分からないために、寸断してしまいそうなのでやめた。
「……ん?」
ケータイがなった。
小狐丸を鞘に納めて、ケータイを開く。


