今日も今日とて僕は僕をコロシます



「諦めろ、“隷族の悪魔”(フィロタヌス)。貴様らでは私の相手は務まらんぞ。今なら見逃してやる」


勝者の余裕綽々たる女性の言葉に、化け物三匹は集まり、ひそひそ話をしていた。様子から、主婦の井戸端会議をしているわけじゃないのだろうな。


やがて話し合いは終わったか、三匹がつみきのごとく重なり――消えた。


何だろうか、テレビ画面でも消したみたいに一瞬だった。