「通報って言われても、この世界の通信手段は愚か、どこに通報すればいいかも分からないからなぁ。それに、こんな“ごちそう”を誰かに横取りされたくないし」
ごちそうとは不可解な単語だが、男の目線で知る。
死体に向けられた目。微かに唾を飲んだか、喉仏が上下していた。
「もちろん、君が捕った獲物だから、君がこの肉を食べるとなれば俺は去るけど、もしも放置するなら譲ってほしくてね」
「……」
「見た感じ食べないみたいだけど、いいかな?ちょうだい」
「おっさんの肉ですが」
「本当なら女性とかがいいんだけど、背に腹は変えられなくてね。背中とお腹がくっつく?なんて空腹感があるから、もう食べられればいいやと思って」


