「トマトだ、トマトっ」
もはや賞賛。
トマトを切っているように柔らかく、更には、よく包丁の通販番組でトマトを薄く切るのに潰れず、綺麗な薄い一枚が出来上がるあれを思い出す。
通販番組の人は、トマトを切る度に、こんな気分を味わうのか。なんて高揚な。
小狐丸の通った部分にしか傷がつかない。僕なんかの手でもすんなり切れる切れ味。
「さいっこう」
最高だった。
まだ見ぬ感触に惚れ惚れとして、僕の上塗りに役立つ。
こんなに気持ちがいい刺殺がどこにあるか。
だから、大分止められなかった。
普段なら、迅速に殺して何回か刺すで終わるが、あらゆる部位を刺突したために、時間がかかった。
刺して、殺して、刺した。
「は、ははっ」


