「君も……死にたいの」
「ええ」
「若いね」
「死ぬに年齢なんか関係ないですよ」
「いじめとかかい?可愛いのにね」
「まあ、そんなところです」
可愛いは僕にとっては侮辱だが、適当に相づちをうった。
「俺はね、もうすぐ30になるんだ」
その見た目でまだ30になってないとは、老け顔なんですねぇ、は心のだけで呟く、空気読める僕だ。
別におっさんにいい人アピールするわけではないけど。
「だけどね、俺はまだ就職は愚か、この歳でまだ職歴がなかったんだが……ついこの前、親が死んでしまって」
なんか語り始めたよ。
死ぬ前に不幸自慢でもしたいのか。残念、不幸が自慢となるのは、その不幸を乗り越えた人にのみ与えられるわけであって、不幸のままの話ではただの“ネタ”に過ぎない。誰もお前なんか助けないのだから。


