その荒れた大地に。 ――それはいた。 最初は女性。 とんがり帽子を被った、黒タイツがそそる随分とグラマーな女性。おおっとつい見入るのがいつもの僕だが、それ以上に目を引くものがあった。 前略、例えようがありません。などと、葉書に多くの空欄を作ってしまうほど、見たこともない生物が三匹。 外来種、しかもか深海魚でも陸にあがってきたのだろうか。