さすがにびびった。 うげらぁだなんて何の生き物の鳴き声だ。高い声からして、悲鳴にも聞こえた。 足音を忍ばせ、忍者にでもなったつもりで墓石に隠れ、隠れ、前に進んだ。ああ、忍者というよりはストーキング真っ最中だろうな。 最終的にはお堂の角に隠れて、そこから入り口を伺った。 入り口は駐車場になっている。広くもないが、車が一切ないためまっさらな大地にも見えた。