(三)
劣るとはつまり、先生にとって全てのものが弱者の部類に入るということなのだろう。
弱いものに殺意を抱かない。強者の優越と慈悲と同情。
相手してやると思うだけでは殺意は浮かばない。殺意とは憎しみであり決心であり、願望だ。
このいずれかのもののパーセンテージが一定量に達して、殺意と義務づけられるんだ。
とても簡単であり、とても単純。しかして単純だからこそ、思慮深い先生にとっては難しいのだろう。
殺意を浮かぶなら、同情を。
殺したいとなるならば、慈悲を。
立ち向かうならば、優越を。
先生は人間でありながら、人間の枠組みから一歩外れた存在なのだろう。


