… 「桜っ ケガはっ?」 「あたしはだいじょうぶだけど 琉夏の顔から血がっ」 「あぁ こんなの舐めときゃ治る」 「だめっ はやく保健室に…」 「いいって」 「だめったら だめなのっ」 「わかったから 泣くなよ」 「えっ」 「自分が泣いてるのにも 気付かないのか?」 あたしは 知らないうちに 泣いていた…