２人の会話を聞いて
嫌になる、あたしがいる。
…なんでやろう
こんなこと
今までなかったのに…
“好きになってる”
って思った途端、
レンとアヤが２人で話してるのが嫌だ。
あたしの少しこわばった顔を見るなり
レンは心配そうに
「お、オウ？！どした？！」
って顔を覗きこむ。
――…ドキン
…ドキンって何それ///
「ダッ、大丈夫やから///」
…ものすごいハヤさで心臓がドキドキ言ってる。
…止まれ、心臓めっ！
（…死ぬよっ？！）
「オウ、もしかして、
自分の気持ち、わかった？」
アヤのその一言で、
レンへの思いがより一層高まった。
あたしは、
コクんと頷いて、
レンに言う。
なるべく、冷静に。
「レン。あたしね、
――――」
――あたし、レンといて幸せやから！
レンが好きやから！――
なんとなく、
言う順番が逆やったな、と今更思う。
幸せやから好きなんやなくて、
好きやから、幸せなんや…
レンは恥ずかしそうに、
「ありがと////」
って言ってあたしと逆の方に向いた
「…ウチ、出てこか？(笑)」
「「…おってええよ」」
あたしとレンの声が被る。
それだけで嬉しくなるあたし。
「…何、ニヤけてんの？」
「にっ///ニヤけてません//」
「ニヤけてたん？」
アヤとあたしのやり取りに、興味がわいたのか、
レンが話しかけてきた。
「だ、だから！ニヤけてなんかないわぁ！！！」
…なんてね。
ちょっと（いや、かなり？）ニヤけてたかも。
