俺は通話終了ボタンを押して、電話を切った。 フフ、今頃、栞、どんな顔してベッドに入ってるかな? 胸をドキドキさせて、目がさえて眠れなくなってたり? かわいそうなことしたかな。 でも、ベッドに入ってからも、俺のことを考えてて欲しい。 なんて、わがままか? 栞。 今すぐ抱きしめてキスしたい。 だぁーーー、くっそぉ! だめだ、少し、頭冷やそう。 俺は頭をガシガシかきながら部屋を出て、シャワーを浴びに階下へ降りていった。