喜んでくれてるなら、私もうれしいな。 あ、でも、大輔くん、留学は? 今まで、怖くて聞けなかったけど、今なら聞けそう。 そう思って口を開いたら。 「これ、ずっと渡そうと思ってたんだけど、なかなか渡せなくて」 大輔くんが、カバンのポケットから、小さな白い紙袋を取り出した。 なに? 「もう、必要ないかもしれないけど」 そう言って渡されたのは……。