「そ、そうなんですか……」 呆然としてしまう。 だって。 もし、高部先生の言うとおりなら、私のこの数ヶ月の努力は、なんだったんだって話だよね? 受験なんて、する必要ないんじゃん。 もともと希望していた、北山学園大の日本文学科でよかったってことだよね? 私、なにやってんだろ。 無駄な受験勉強して、大輔くんと会うのもガマンして、あげくの果てに、村上先輩におかしなことされかけて、みんなに迷惑かけて……。