がっくりうなだれて、改札に向かう。 なんでこう、うまく行かないんだろう。 付き合い初めの頃は、あんなに毎日が楽しかったのに。 受験か……。 高3だしなぁ。 司書、ねぇ。 栞、ちゃんと考えてんだなぁ。 俺も、もう少し、マジメに将来のことでも考えるか? あーぁ……。 夕暮れの改札を抜け、俺は、とぼとぼと家への道を歩き始めた。