2人の陰陽師〔前半〕

「じゃあルナ、俺達も帰るか」


「そうだね」


早く帰って寝たい…。


慣れない浴衣で動き回ったからなぁ…。

「ほら、送ってやるから早くいくぞ」


また妖怪が出てきたら大変だからな…そう続けて、手を差し出してきた。


あたしは何の意味か分からず、首をかしげる。


「ルナ、手」


手?


意味が分からなく、でも手を差し出してみると、蓮に手を繋がれる。


それだけであたしの体温は急上昇。


なにこれ?


あたしにはまだこの気持ちが分からなかった。



帰り道。


蓮とたくさん話をした。


いずれにも陰陽師の話。


いつの間にか家についた。


「蓮、送ってくれてありがとう」


お礼を言って家に入ろうとすると…。



「ルナ」


呼び止められたので振り向くと、唇に柔らかい感触。


感触はすぐに離れていって。


「またな。ルナ」


蓮はあたしに微笑んで帰っていった。


取り残されたあたしは呆然…。