2人の陰陽師〔前半〕

「ルナっ!大丈夫か?」


蓮の腕の傷が目に入る。


「大丈夫だよ。それより蓮ごめんね。その腕…」


あたしの所為で怪我させてしまった。


「腕のことなら大丈夫だ。俺が避けきれなかったのが悪いんだから」


蓮はあたしの頭を撫でる。


それがなんか心地よくて猫になった気分。


それと同時に泣きたくなってしまった。


昔のことを思い出してしまったから。


あたしの所為で死んでしまったあの2人は、あたしを恨んでいるのかな?


そう思ってしまった。


「ねぇ、2人ともあたしたちのことを忘れてないよね?」


「蓮、お前もだ」


さっきカップルになったばかりの、2人の声が聞こえる。


完全に忘れてた…。


てか、あたしは2人妖怪から守るために戦ってたのに。


2人とも一般の人より霊力が高いから。


それを忘れてるなんて、よっぽど蓮の怪我のことが頭にきてたんだ…。