2人の陰陽師〔前半〕

『やったか!?』


狐の妖怪は何も知らずにやられたと思ってる。


だからあたしはそっちに“いない”し。

霊力消してるし気づくわけないか。


「残念…。“縛”」

狐の背後に今までいたのに気づかない。

『体が…。 お前、やられたはずじゃ…』

「確かにやられたよ? あたしそっくりの式が」


『なんだと…!?」


凄い顔で睨んでくる。


怖いけど…おばあちゃんの黒笑いの方が何十倍も怖い。


おばあちゃんの勝ちだね!

(↑何の勝負?)


「逃げるチャンスをあげたのに、いどんてくる狐が悪いよね」


『待ってくれ!』


今更慌てる狐。


もう遅いのに。


「問答無用。“謹請し奉る、降臨諸神諸真人、縛鬼伏邪、百鬼消除、急急如律令!!”」



『ギャァァァ~!』


調伏終了。


蓮の方を見ると、蓮も終わったらしい。

あたしの方に駆け寄ってきた。