2人の陰陽師〔前半〕

「“禁”」


狐の妖怪の攻撃を跳ね返した。


『な゛っ』


『お前も陰陽師か!?』

「……そうだと言ったら?」


『でも、お前からは霊力が…』


「馬鹿な狐…霊力隠してるとも思わないの」


狐の妖怪から怒りの妖力が伝わってくる。


挑発しすぎたかな?

今のうちに霊力解除しないとね。


「…霊力解除」

あたしは小さく呟いた。


『この霊力…木下家の人間!?』


「そうだけど?」

『木下家の人間がなぜここに!? 涼宮家の人間しかいないと思ったのに!』


蓮って涼宮家の人間だったんだ。


『涼宮家の人間といえば涼宮蓮 、木下家の人間といえば木下ルナだろう。最悪なコンビだな…』


確かにどちらの家も霊力が強い。


だから妖怪たちから、涼宮家と木下家にはあんまり関わるなという暗黙の了解が。


2つの家を敵に回した、この狐の妖怪は運が悪すぎるとしか言いようがない。