―蓮side―


ルナを運んでいるとあることに気づいた。


お腹を押さえて気を失ったいまでも苦しそうにしている。



そしてだんだん腕に浮かび上がってくる痣。



まさかこいつ…。



失礼を承知でブラウスのボタンをはずしお腹をめくってみると、お腹には大きな痣。



ルナの白い肌に赤黒い大きな痣が浮かび上がっていた。




これはかなりの力でやるとか、何回もやらないと、こうはならないはず。



酷いな…。



そしたらルナは何回も暴力を受けたことになる。



そう思うと黒ウサギの力を借りて暴力をルナにふっていた、あの女を殴ってやりたくなる。



ルナの傷ついた顔や体は“あの日”以来見たくなかったのに…。