10・朱雀の血縁者 私は、 世間知らずな、 跳ねっ返りの我が儘娘。 それは、 自他共に理解しているし。 いつだって、 誰にでも強気で接してきた。 相手が男の人だろうと、 何だろうと、 誰かに怯えるなんて、 過去にはないの。 王子様の弟…、 捕まった瞳の中で、 炎に包まれた、 「朱い鳥」を見た。