逆転リバース



「結城くん?」

「……すみません」


大人げなくボロボロと涙を溢していた。
泣いてる場合じゃないと分かってるのに、抑えられない涙。


「……何か、結城くんにも思い当たる節でもあるのか?」

「……夫婦だとか親子だとか、色々あって、そのことで辛いこともあったから、それで胸が苦しくなったんだ」


やっぱりずっと無理していたから苦しいと思っていた。

隠し続け、自分を偽り続ける。

苦しくて泣きたくて、いっぱい泣くことが出来なかった。

だからこそ、たくさん泣けてしまった。


「大丈夫?」

「大丈夫……です。良い曲です」

「ありがとう」


ホントに良い曲。グッと入り込んできて、心のすみに訴えてくる。

リンは目を見開いて驚いていた。