王子様たちのお姫様!?

「俺って変わってねーのかもな。」



今も昔も結局は、怖かっただけなんだ。



「ふん。チキンかよ。」



てか、さっきから独り言ばっかじゃんかよ。



「あーそれにしても、あいつ誰なんだよ…。晴夜華のなんだよ…。」



俺ってダセーな。



女追いかけて、他の男に取られそうになってるのに妬いてることしかできねーとか。



「しゅうやぁ??いるのぉ??美香だよぉ。会いにきたよぉ。」



玄関の方から甘ったるい声が聞こえた。



「会いに来たってゆうかストーカーだろ。」



独り言をまたもらしながら玄関に向かう。



ワンルームのボロアパート。



玄関のそとから声を出せばすぐ聞こえる。



薄いドアと壁。



ガチャッ



「しゅうやぁ!会いたかったよぉ!!」



女が飛び付いてくる。



俺は、そいつを引き離して


「もう、来んな。次来たらストーカーって警察につき出す。」



ガチャッ



ドアを閉めた。



「しゅうやぁ!!なんでよぉ!?この間まで付き合ってたんだよ!?」



ぶりッ子。



俺は、別に付き合ったつもりはないけどね。



思い込み激しい女によくつきまとわれては、付き合ってるって言いふらされる。


マヂ、めんどくせー。



誰とも付き合った覚えないっつの…