俺は浴室のドアの方を振り向いた。

ちゃんと閉めなかったんだろうか。
少し隙間があいていた。

「何だよ。
面倒くせぇ。」

俺は気にせずにそのままお気に入りの入浴剤を入れて、鼻唄を歌った。

また誰かにじっと見られているとも気づかずに。