今夜月の下で【短編】

私は泣き濡れて、キッチンから包丁を出した。

そしてバスルームへと向かった。

ドアの隙間ごしにあなたの肩が見えた。

私は背後から静かに忍び寄り、あなたの首に包丁をあてて思いきり引いた。

ブシャーーー!!

あなたはわけも分からずに、血しぶきをあげてヒューヒュー喉から音を出して動かなくなった。

もう誰もあなたに触れない……。