私は知っている。 転校生が来るってこと。 けれど、仲良くなろう あわよくば助けてもらおうなんて ちっとも考えていない。 期待すれば、 期待するだけ 辛くなる。 それは今に始まったことじゃないから。 もうきっとこの学校で 友達を作るのは無理だろうし、 この学校の人がいる限り、 私に「大切な存在」はできない。 そう思っている。 この世界に私の希望なんてない。 それは私が一番よくわかっている。