「戯れ言はそのくらいにしておけ」

チェイサーは冷たく言った。

「狩りの準備にかかるぞ」


「がってん承知!」


白狐たちが宙返りを一つして走り去る。


「お前達もだ」


「仰せのとおりに」


イタチが慇懃に頭を下げた。


「チビはこちらへ」


だーれがチビよっ!


「呼ばれたら行くのだ、トムボーイ」

イタチが軽く背中を押した。

「我らも狩りの支度をせねば」



そうして、あたしとチェイサーだけが部屋に残った。