「氷狼の追跡者だからチェイサー?」


「深く考えたことはないがそうなんだろうな。俺がお前を呼ぶとしたら『チビ』かな?」


「チビぃ? やめてよ小犬じゃあるまいし!」

あたしはカッとなって言い返し、遠巻きにあたしを見ているイタチと狐を指差した。

「あいつらよりもデカイし」


「お前は俺よりは遥かにチビだ。それにあいつらはあいつらで好きに呼ぶだろう」


そんないい加減な!


あたしは憤慨して立ち上がると、イタチと狐の面をつけた奴らをぐるっと見回した。


「あたしはあんた達を『イタチ』と『狐』って呼ぶからね。どいつがどいつだか分かんないけど」