厨房からおいしいにおいが…。






ぐぅ~…。






お腹なる。パンがお茶を運んできた。






ガーゴイルはお腹がすかない…。だから私一人の為にパンは食事を作る。





いつもおいしいから…。味見はどうしてるのか気になる。






つまみ食いしに食堂へ…。






がしゃん!と窓ガラスが割れた。






そのまま、厨房へ走り込む。振り返ると黒い犬…。






*****






「ああもう!切りないなぁ~!」






「口より手を動かせ!」
犬の群れは次々寺院に入ろうとしている。






「じゃあ本気出しちゃうかなぅ~!」
次々に弓を引き射ぬく。





「チャラけてないでなんとかしろ!」






飛びながら次々斬りつける…。






三匹連続射ぬきながら
「無理!むりっす!ナイトにここはまかし!」






「勝手にまかせるな…。このチャラ男…。」






「ひど!」






ナイトは石板の呪文を唱え始める。






長身のガーゴイルが位置につく…。
「キルア…。行くよ…。」






キルアから火柱が上がる。一気に炎を放射した。
犬の群れは消し炭になる。灰が風圧で舞い上がり跡形もなくなった。






「すご!怪獣!」






無言の威圧…。






「わぁ!ごめんなさい!ガクガクぶるぶる!」






「んなことより!何匹か侵入したぞ!」






テラスからガーゴイル達は中へ急ぐ。






「エリー!!!!!」






また争いが始まる序曲…。






「あれは…。野犬じゃない…。」






石板が音をたてる…。
「魔族だ。何処かで見ている。」






走る速度が上がった。