先生観察日記


やっぱり、言わなきゃダメか。


「教師と生徒の恋愛小説で、携帯小説サイトに投稿してます」

「あ~、なんか、よくある奴だろ?」

「……よくありますね」


先生はポケットから携帯を取り出して、私に差し出した。


「ふ~ん、どんなの書いてるか、まず俺に見せてみろ」


えええっ!!
誰にも言わずにひっそり、こっそり書いてるのに!

何でも話せるお姉ちゃんにも、親友の裕香にだって内緒なのに!!

初めてバラすリア友(?)が先生ってどうよ!?

そんな私の気持ちを知ってか知らずか、先生がポケットから携帯を出した。


「俺のメアド。これに送っといてくれ」