寝不足になりながら書いた努力を思うと悲しくなる。
自分を慰めようと、目の前のケーキを食べた。
あ、これ、先生のケーキだったっけ。
ま、いっか。
「だから主人公も、養護教諭に『サボり禁止!』って追い返されるパターンだな」
「え~、面白くな~い」
「ま、現実はそんなに甘くないんだよ。
女子だったら、男の保健医には言えないようなことだってあるんじゃないのか?
それに、誇りを持って仕事をされている全国の養護教諭だって、架空の職業に取って代わられたら浮かばれないぞ」
「わかりました……じゃあまた、もうちょっと現実的な話に挑戦してみます」
はぁ、今度こそ読者ウケする、楽しめる話になったと思ったのになぁ。
「でも、その恰好はなかなか似合ってるぞ。
審査のために写真だけ撮らせてもらう。
それじゃあ、頑張って働けよ。
ご馳走様」
先生ったら、落ち込む私を元気づけるためにお世辞を言ってくれちゃった訳ね。
カメラを構えて、ケーキセットと一緒に私の姿を撮影してくれた。
……メイド姿を写真に残すのは、かなり恥ずかしいのですが。



