【菫の観察日記】
「お帰りなさいませご主人様〜」
「……どんなリアクションを取ればいいのかわからん……」
「萌え〜!
って鼻の下伸ばしてくれたら頑張った甲斐があるってもんですよ!」
「……俺のキャラじゃない」
「んもう! いいです!
私だって恥ずかしいんだから!
はい、ケーキセット」
いつもの教室を可愛く飾り立て、女子はメイドさん、イケメン男子は執事。
学校祭の模擬店はメイド喫茶。
売上に貢献してもらわなきゃ、と半ば強引に松本先生を引っ張ってきたところ。
いつも冗談ばかりの先生、何だか今日はノリが悪いなぁ。
疲れてる?
ならサービスしなくちゃ。
メイドさんがご主人様を癒して差し上げましょう!
「ご主人様、はい、あ〜ん」
「へ? あ、あ〜ん」
おおっ、食べてくれた。
「って、ちょっと待て!
こんなサービス、高校生が学祭でやるな〜!」



