先生観察日記


シートベルトを外して、ドアを開ける。

後ろに積んでいたトートバッグを下ろして、お姉ちゃんの車に向かう。

先生に一度だけ手を振って、お姉ちゃんの車へ乗り込む。


ほら、泣かなかったよ。

ちょっとうる目なのは、気のせい気のせい。


「楽しかった?」


お姉ちゃんがさっそく声をかけてくれた。


「うん!

とっても楽しかった!」


「良かった。

私も楽しかったよ。

……あのね、彼にプロポーズされちゃったの!」


「きゃ〜〜〜!

お姉ちゃん、良かったね!!

それでそれで、プロポーズの言葉は何!?」


……家に着くまでのわずかな道のりで、『仲良し姉妹の温泉旅行』のシナリオを作り上げ、二人共大満足な『旅行』を終えた。