「楽しかったか?」
「うん、とっても!」
「夏休みに戻ってきたら、このジャムを一緒に食べよう」
「うん。楽しみだね」
「……もちろん、朝食で、だからな」
それって、つまり……
「……お泊りが前提なの?」
「当然だろ。
『仲良しコース』の選択は任せてやるから」
思い出しちゃったじゃない!!
恥ずかしいんだってば~!
真っ赤になった私を乗せて、青いパジェロは来た道を引き返した。
もうすぐ、私の住む街に着いてしまう。
待ち合わせのコンビニに着いたら、そこで先生とはお別れ。
明日、京都へ向かう私。
平日でお仕事がある先生には、空港までのお見送りなんて絶対お願いできないもん。
何か、話さなくちゃ。
あとほんのちょっとしか一緒にいられないから、いっぱい話さなくちゃ。
だけど……頭に浮かぶのは。
今までの先生との楽しかった思い出ばかり。
話のネタより、思い出が頭の中を占領していた。



