「今回は俺の理性の勝利、だな。 明日のこともあるし、今日はもう寝よう」 「うん。 おやすみなさい、先生」 「おやすみ、菫」 先生に名前を呼ばれるたびに、胸がきゅんとする。 大好きな声で、おやすみと囁かれて、これは夢じゃないだろうかと、一瞬不安になった。 こんなに幸せなのに、涙が出た。 昨日の夜、興奮してあまり寝られなかった私は、すぐにねむねむ。 私が眠りにつくまで、大きくて温かい手が、いいこいいこしてくれた。