「何か嫌、なのか?」
先生が心配そうに見てくれた。
甘えても、いいかな?
両手を開いて、はぐはぐのおねだりをしてみたら、それに応えてくれた。
私も先生の背中に手を回す。
首を振って、小さな声で答えた。
「嫌じゃないよ。
名前、呼んでもらえたのが嬉しくて」
そう伝えたら、先生がまたしっかりはぐはぐしてくれる。
「ここって現実の世界!?
先生が私を好きになってくれたのも、はぐはぐしてくれているのも、全部私の勝手な妄想だったりして」
「は?」
「だって、私の妄想の世界でしかあり得ないって思ってたもん。
はぐはぐされるのも、名前を呼ばれるのも、それから……仲良しになるのも」
そう言った瞬間、先生の身体が固まった。
「俺、お前の妄想でどんなことしてたんだ?」
「……」
もしかしたら、私、先生からものすごい勘違いされてるかもっ!?



