先生観察日記



「風呂、沸いてるけど先に入ってくるか?」


「え!?」


もう、お風呂?


「あの、やっぱり一番風呂は先生がどうぞ〜」


「じゃあ、遠慮なく。

お約束だから言っておくけど。

……一緒に入るか?」


なっっ!

何のお約束ですか!?

よいこのお約束にそんなものはありません!


「……おひとり様で、お願いします……」


「冗談だよ。

じゃあ、行ってくるからいいこで待ってろよ」


「……はい」


もう一度、ぎゅっと腕に力を入れて、私を閉じ込める。


幸せと、

混乱と、

不安と、

ごちゃごちゃに入り交じった気持ちを抱えた私を。


先生は「焦らないから」と耳元で囁きながら

「信頼」で包みこんでくれた。