「教育実習にうちの高校へ戻って来るだろ?」
「出来ればそうしたいけど」
「じゃあ、それまでは内緒だ」
「……はい」
仕方ない、よね。
ちょっと寂しいけど。
「その代わり。
大学の友達にはノロケ話でも何でもしていいぞ。
そのほうが悪い虫が寄り付かなくて好都合だ」
「じゃあ、先生も『彼女がいる』ってノロケちゃってよ。
私だってバレなきゃいいんでしょう?」
先生、こっちを見て笑ってる。
前、見てないと危ないってば!
「そうだな。
もういろいろ面倒くさい事からも解放されたいし。
そろそろ『ホモ説』も流れるお年頃だからな、俺」
ホモ説!?
「何それ?」
「30過ぎても独身だと、生徒がそういう噂を流しはじめるんだよ。
『腐女子』の餌食にはされたくないしな〜」



