「菫も手伝って!
サラミが冷蔵庫に入ってるから、スライスしてここに並べて」
お姉ちゃんは冷凍庫から枝豆を出していた。
よくわからないまま、言われたことをやって、リビングの様子を探る。
仲良く、酒盛りしてる。
とりあえず、うまくいったみたいだけど……。
「菫は本当に幸せね。
先生、かなり菫にベタ惚れみたいじゃない?
可愛い娘のことをこんなに好きでいてくれる、立派な男性だもん。
お父さん、文句のつけどころがないって言ってたよ。」
ベタ惚れ?
そこはあんまり自信ないけど。
「それで、先生、何て言ってお父さんを説得したの?」
「じゃあ、ちょっとだけ。
色んな困難はあるだろうけど、自分が一番菫を幸せにできるように努力するって。
あとね、自分がいれば京都で悪い虫がつかないから安心して下さいって言ったら、お父さん笑ってたわ」



