先生観察日記


……ほっとした。

分かってもらえて、良かった。


「でも、4年間も離ればなれなんて可哀想に」


お母さんがごもっともなことを言った。

仕方がない、まだ言わないつもりだったが、ご両親の安心材料になるなら打ち明けるか。


「実は、考えていることがあります。

以前お話ししましたが、私は家庭の事情で希望の大学へ進学することができませんでした。

それで、遅ればせながら当時の志望校をまた受験することにしました。

ただし、今回は大学院ですが」


ご両親が不思議そうな顔をしている。

普通は知らないよな。

 
「私達高校の教員は、1種免許状を取得して教壇に立っています。

ただ、努力目標的なものですが、大学院卒の『専修免許状』を所持することが望ましいというのが、文部科学省の考えです。

まだかなり先の話になりますが、管理職を目指すつもりの私にとって、専修免許状は絶対必要な免許なのです。

そこで、大学院修学休業制度を使って、2年間の予定で勉強しに行きたいと思っています。

……K大学へ」