【松本教諭……もとい……
松本健・恋人のご両親へご挨拶】
お姉さんの後をついて、リビングに入る。
これで2回目だが、前回と今回ではまるで話し合う内容が違う。
……まだあれから3ヶ月足らず。
安西のご両親は、前回と同じ場所に座って俺を待っていた。
俺も、前回と同じ場所に座る。
「桜、先生にお茶をお願い」
お母さんに言われて、お姉さんがキッチンへ向かった。
「桜からつい先程聞きました。
先生から大事なお話があると」
お父さんにこう切り出された。
多分、見当はついているような感じだな。
「はい。こんな時間帯に、しかも急にお伺いして本当にすみません。
今日は、教員としてではなく、ただ……」
受け入れてもらえるか判らない。
でも、誠意はきっと伝わるはず。
「菫さんに惚れた、一人の男としてお願いに参りました」



