先生観察日記


先生から渡されたのは、ピンクの携帯電話。


「俺名義の携帯で、ファミ割になってる。

通話無料だから、俺専用として使って欲しい

これはホワイトデーの分」


ちゃんとお返し、忘れないでくれたんだ。

でも……


「先生……いいの?」


「俺がお前と遠慮なく話したいだけだから。

そしてこれは」


ポケットから小さな箱を取り出した。


「18歳、おめでとう」


指輪だった。

真ん中に、水色の石が埋め込まれた、シンプルだけど可愛らしいリング。


「お手をどうぞ」


先生におずおずと利き手を差し出すと……


「ここは左手を出す場面!」


ダメ出しをくらった。


「そう、これでよし。

ぴったりだな」


本当にぴったりだった。

何でサイズが合うのか不思議。