先生観察日記


先生からもらったはじめてのメールは、俳句並みの短さ。

でも、すぐに返事が来たこと、それに直接話せることで少しだけ安心した。

多分、嫌われてはいない。


すぐに私も、携帯番号を送った。

緊張で震えながら待つこと5分。

ついに着信。


「もしもし」


『明けましておめでとう』


「あ、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします」


『今、電話、大丈夫か? どこにいる?』


「自分の部屋です。大丈夫ですよ」


『そっか。俺は今、車の中』


え?

まさか運転中!?


『運転はしてない。静かなところに避難してきただけだ』


「先生は、どこかお出かけだったの?」


『ああ、実家。うるさくて電話どころじゃないからさ』


写真でしか見たことのない、甥っ子くんと姪っ子ちゃんが先生にまとわりつく様子が目に浮かんだ。


「ごめんなさい、先生。

せっかく楽しいお正月だったのに」


『気にすんな。それより、ご両親とどういう話をしたんだ?』