「まあそれはともかく、だ。
これで3教科全部偏差値50超えただろ?
トータルで56ならなかなかいい線いってるぞ」
「そうですか〜?
えへへ。これでも頑張りました!」
「そうかそうか!
やっと安西の本気が見られるようになって、俺も嬉しい!」
「ホントですか?
いや〜先生のおかげですよ〜」
「いやいや、担任の先生のご指導があったからこそだろ。
国語はやっぱりダントツにいいもんな。
英語も講習の成果が出てだんだん上がってきてるようだし。
政経は追い込みでこれから頑張ろうな!」
先生、にこにこしてる〜。
やっぱり褒められると嬉しい〜!
普段褒められ慣れてないから、余計に嬉しくて頑張っちゃうよ〜!
はしゃぐ私と、褒める先生の声は、人の少ない職員室の中に響き渡っていた。
ちょっと注目を集めていたかも。
でも、いいもんね〜。
……これが先生の腹黒い計画の一部だとは、まだ知る由もなかった。



