久しぶりに話した2羽は思う存分水浴びをした。そして気が付くとあたりは暗くなっていた。
「アジュに見せたいものがあるんだ! ついてきて!」
 アジュに目隠しをしてを連れ出した。
「まだかい?」
「ついたよ」
 そっと目隠しをはずしたアジュは目を見開いた。アジュの立っている場所は崖の上。
「バイバイ」
 トン、と背中を押した。
 アジュの叫び声とウリの笑い声が谷に木霊する。
 これで……これでぼくは……
「アハハハハハハッ!アハハ……ハハ…………ご……めんな……さい…………」
 



 ひとりぼっち…………