救急車は順番待ちとのこと、リヤカーを借り、親父は走る・走る。お袋が付き添う。
 約10kmの道程、町医者を叩き起こし緊急手術。
 眼球まで至近だったとの由、危機一髪。
✤小遣い欲しさにご法度の三業でアルバイト、何故かたちどころにバレ先公から拳固の制 裁と処罰。
✤当時安保騒動真っ盛り、学内外騒々しくなっていた。 
 理屈は兎も角時流に乗った挙句、報道写真に撮られ学内処罰。
✤社会人になっても、怪我で帰郷。
 ギブス姿で数カ月、 更に5年後同じ事の繰り返し。
 ニヤッと笑って迎え入れてくれたお袋の顔は、子供の頃と全く同じだ。
 そして、そして・・・。あれも、これも・・・。
 アリガトウ! お袋。  
 ありがとう!! オフクロ
 鎮やかに、安らかに、永久の眠りについて下さい。